プレゼン用のスライドショーを、簡単にテキスト版で作り変えました。
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安心して妊娠・出産のできる神奈川県をめざして
全国の新生児医療の崩壊の阻止を目指した、特別NICU研修制度の設立
こども医療センター 豊島勝昭
県立病棟科 玉木博志・森 由紀裕
県政策部 田中 賢
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はじめに
●神奈川県は収容しきれないほど多くのNICUを必要とする新生児・妊婦患者が存在する。
●こども医療センターは増床予定ですが、増床に見合う医師確保の予定はない。
●こども医療センターでの研修を希望する他県からの希望者は多いが採用しきれていない。
●他県は専門医不足で長期間の研修派遣は困難。
こども医療センターに<期間・内容に柔軟性のある特別有給研修医制度>を増設して、<全国的に急務な新生児科医の養成と神奈川県の新生児医療の充実>を目指します。
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早産児は全国的に年々増加
<グラフ>
2000年度
低出生体重児の出生率(%) 8.4
新生児死亡率(対1000出生) 1.8
1995年度
低出生体重児の出生率(%) 7.5
新生児死亡率(対1000出生) 2.2
1990年度
低出生体重児の出生率(%) 6.2
新生児死亡率(対1000出生) 2.7
1985年度
低出生体重児の出生率(%) 5.5
新生児死亡率(対1000出生) 3.4
1980年度
低出生体重児の出生率(%) 5.3
新生児死亡率(対1000出生) 4.9
NICU医療は新生児死亡を減少します。
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NICU医療
・様々な医療機器があってはじめて救命できる。
・病気ではなく、未熟!。成熟には時間が必要。
・長期間の集中治療と入院が必要。
・適切な医療が提供できないと様々な後遺症を生じうる。
NICU病床(高度医療のセット)は慢性的に不足。
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NICUの日常
AM0:30 研修医達の日常(勉強中の写真)
AM2:30の帝王切開
AM3:00の入院
AM4:00の人工心肺開始
NICUは昼夜問わずのマンパワーが必要!
<専門性と労働条件>からNICUスタッフは慢性的に不足
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神奈川県 慢性的なNICUベッド不足
県外への母体搬送
平成18年:約100件
平成19年:約70件
東京・静岡・千葉・長野県へ妊婦を救急搬送
収容先決定まで 120分以上:46%(平成18年)
出生数の多い神奈川県は<新生児医療過疎?>
・周産期・新生児搬送システムは機能不全
・NICUを必要としている新生児は多い。
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NICUを必要とする児とご家族
<ベイスターズ村田修一選手と息子さんの写真>
・在胎24週、712gで出生
・県内収容先なく市民病院で出生
・1週間目に腸管が壊死!
・大量出血(ショック状態)
・静岡に転送の可能性もあった
・当院になんとか収容
・半年間の集中治療の末、退院。
・現在、2歳8ヶ月で元気に成長。
一人でも多くのお子さんをNICUに収容して救いたい
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神奈川県はNICUを必要とする児や家族が多い!
<颯くん(24週、750g、3歳)とご両親の写真>
<ひかりちゃん(25週、885g、1歳)とお父さんの写真>
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神奈川県は NICU研修希望者は多い!
2008年
<研修に来ている先生達の写真>
福島県、秋田県、長崎県
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全国主要NICU126施設の実態調査(毎日新聞2008年4月21日)
全国主要NICUの9割:母胎搬送を断った経験あり。
搬送を断らないための対策は?
病床を増やしたい・・76%
NICU増床が困難な理由は?
新生児科医の確保・・79%
看護師の確保・・75%
建設費の確保・・53%
新生児医療を崩壊させたいためには、新生児科医の育成が全国的にも急務!
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新生児死亡率とNICU専任の新生児科医数
・・NICU専任医師数(人口100万人あたり)
・・2003年新生児医療連絡会調査
低死亡率県(8)・・7.39人
平均的な県(28)・・7.32人
高死亡率県(11)・・4.61人
NICU専任の新生児科医数は県の新生児死亡率と関連。
→新生児死亡減少のために新生児科医の育成・確保は重要。
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こども医療センターのNICUスタッフ陣
<川滝先生、大山先生など>
<柴崎先生、星野先生など>の写真
●各人がサブスペシャリティーを有する新生児科医
●日本有数の経験豊富なスタッフ陣
→短期間でも新生児科医育成に貢献できるはず!
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短期有給NICU研修制度の提案
<柔軟性のある研修プログラム>
・3〜6ヶ月単位の短期間研修
・期間と希望者の実力に合わせた研修内容
・最大3名まで研修枠を確保。
↓
NICUの必要とする患者が多く、
経験豊かな新生児科医がいて、
やる気のある研修医が集まれば、
→神奈川県の新生児医療は活性化と充実!
そして、新生児科医が育成できる!
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提案事業の目標
1.2年間で10人以上の研修医を受け入れ、育成。
2.<やる気ある研修医>に神奈川県NICU医療に従事して頂き、質の高い医療を目指すと共に、他の医療政策効果と併せて,他県に搬送されるご家族を50以下に減少させる。
3. 都市部と地方の連携した新しい研修医制度のモデル県を目指す。
神奈川県に新生児医療を大切に考える医師に集まってもらい、よりよい新生児医療を展開する。
→未来の新生児医療の人材や技術を全国に発信する!
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提案事業の予算
3名までの短期研修枠を増設。
年間6〜12名の研修医を受け入れ予定。
事業内容 年間経費
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研修医報酬 1660万円
募集広告 20万円
教育図書費 20万円
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合計 1700万円
低コストでやる気のある医師の確保は可能。
将来的な医師確保への投資としてご検討を希望。
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おわりに
・子供を大切に考えない国に未来はない!
・新生児医療を考える=日本の未来を考える?!
県民が安心して妊娠・出産をできると感じられるように<こどもの未来(新生児医療)を大切に考える県>を目指して、提案事業をその第一歩にしたいです。